先日、建設業許可を初めて取得した会社の親方が事務所へ相談に来ました。
先生、この前建設業許可を初めて取ったのだけど、これからどんなことに注意しなければならないのか教えて!
わかりました!
ひとつひとつ解説しますので一緒に勉強しましょう
建設業許可を取得した皆さん、おめでとうございます!しかし、ここで気を抜かず、許可取得後に必ず守るべきポイントがいくつかあります。以下で、建設業者様が日々の業務を行う上で忘れてはならない事項をご説明します。
1. 法令遵守の徹底
許可取得後は、建設業法をはじめとした関連法規の遵守が必須です。特に、労働安全衛生法や契約関連の法律に注意しましょう。違反が発覚した場合、許可が取り消されるリスクもあります。
2. 定期的な研修の受講
建設業者は、技術や安全管理の向上を図るために定期的な研修を受けることが推奨されています。これにより、最新の情報を得ることができ、業務の質の向上にもつながります。
3. 財務状況の健全性の維持
財務状態の悪化は、許可更新の際に不利に働くことがあります。適切な会計管理を行い、健全な財務状態を維持しましょう。
基本的に、一年に一遍、決算後3カ月以内に「決算変更届(営業報告)」を提出します。
これを怠ると、次の更新も受けられない可能性があります。
4. 建設業許可の更新手続き
建設業許可は、一定期間ごとに更新が必要です。更新手続きには期限がありますので、期限切れにならないように注意しましょう。
5. 事業の範囲に注意
許可取得時に定められた業種や工事種別を超えて事業を行うと、無許可状態と同じ扱いになります。業務拡大を検討する際は、必ず事前に許可範囲の変更申請をしましょう。
6. 保険加入の義務
請負工事においては、工事施工保険への加入が義務付けられています。もし未加入の場合、トラブルが発生した際に大きなリスクを負うことになります。
7. 請負契約の適正管理
契約書の作成は、トラブルを未然に防ぐ上で非常に重要です。適切な契約管理を行い、後々の紛争を防ぎましょう。
8. 下請法の遵守
下請業者を使う場合は、下請法を遵守する必要があります。適正な取引が行われているかを常に意識しましょう。
9. 産業廃棄物の適正処理
建設業の現場から出る産業廃棄物は、適正に処理する必要があります。規定に従い、適切な処分業者に委託しましょう。
産廃業の申請については、お気軽にお問い合わせください。
10. 顧客との良好な関係構築
最後に、顧客との信頼関係は事業の継続において最も重要です。誠実な対応を心がけ、良好な関係を築いていきましょう。
これらのポイントを守ることで、長期にわたって安定した事業運営が可能になります。許可取得はスタートに過ぎません。日々の業務でこれらの注意点を心に留め、建設業としての信頼と実績を築いていきましょう。わからないところがあれば、お気軽にお問い合わせください。建設業に強い行政書士が親方の疑問に真摯にお答えします!
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