成年後見とは、もしも心身に障害があって自分のことを十分に判断できなくなったり、自分の財産を守れなくなった時に、代わりに判断を助けてくれたり、大切なお金を管理してくれたりする制度です。年を重ねると共に考える力や記憶が少し衰えてくることがありますが、そんな時に安心して暮らせるようにするためのお手伝いです。
この制度では、家庭裁判所が、ご本人の日常生活や財産管理をサポートする「後見人」というパートナーを決めてくれます(法定後見の場合)。後見人は、本人の意思や利益を一番に考えて行動し、例えば、銀行のお金を守ったり、大きな買い物の決断を手伝うことになります。大切なのは、本人ができるだけ自分の意志を尊重されること。後見人は、本人の意思があればそれに沿って支援する役目があります。
成年後見制度は、使いたいときに申し立てることができ、誰でもその恩恵を受けられます。もし考えることが難しくなってきたら、家族や信頼できる人からサポートを求めても良いし、自治体の相談窓口でアドバイスをもらうのも一つの方法です。人生の後半戦を安心して楽しむための味方、それが成年後見の制度です。困った時は、この制度があなたを支えてくれる信頼の杖となるでしょう。
行政書士森腰淳法務事務所は、公益社団法人コスモス成年後見サポートセンター会員として、日夜研修を受け、みなさまが安心できる後見業務を提供しております。
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