自筆証書遺言書のことはよくわかったよ。
では、もう少し確実に遺言を残したい場合は、どんな制度があるの?
先生
叔父さん、自筆証書遺言書を理解してくれてありがとう。
もう少し確実に、ということであれば、公正証書遺言があるね。
公正証書遺言はその法的な効力と安全性から、より確実に遺言を残したい、といった方に選ばれています。本記事では、公正証書遺言のメリットとデメリット、書き方での注意点について解説いたします。
公正証書遺言のメリット
- 法的な安全性: 公証人が遺言書を作成するため、法的な手続が正しく行われ、遺言の内容が法に則っていることが保証されます。
- 明確性: 公証人が遺言者の意志を正確に文章化するため、曖昧さが少なく、トラブルを避けることができます。
- 保管の安全性: 公証人役場で保管されるため、紛失や破損、改ざんの心配がなく、いつでも確認することができます。
公正証書遺言のデメリット
- コスト: 公証人による作成には費用がかかります。このコストは、遺言の内容(財産)によって変動します。
- 手間: 公証人役場に出向いたり、必要な書類を集めたりする手間がかかります。
- プライバシー: 公証人や証人が遺言の内容を知ることになるため、完全な秘密保持は難しいです。
書き方の注意点
- 公証人の選定: 信頼できる公証人を選定し、事前に相談を行います。※当事務所がお手伝いします。
- 必要書類の準備: 戸籍謄本や印鑑証明書など、必要な書類を準備しておきます。※一部当事務所でもお手伝いできる書類がございます。
- 証人の同席: 遺言の作成時には証人2人の同席が必要です。証人は成年で遺言者の相続人でないことが求められます。※見つからない場合、当事務所が証人を手配いたします。
- 内容の精査: 公証人は法的なアドバイスを提供しますが、遺言の内容については遺言者がしっかりと考える必要があります。※当事務所が依頼人様と一緒に考えて原稿を作成いたします。
まとめ
公正証書遺言は、その法的な安全性と明確性から遺言書の中で非常に信頼性が高いと言えます。一方で、その作成にはコストと手間がかかることを理解し、準備を進めなければなりません。適切に手続きを行えば、遺言者の意志が確実に実現されるでしょう。何か不明点や不安な点があれば、弁護士・司法書士・行政書士といった専門家や公証人に相談することをお勧めします。
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